安倍政権の個人的総括

我思う

菅内閣発足

まずは菅氏の総理大臣就任をお祝いしたい。

安倍政権を踏襲するということで新鮮味はまったくないが、他の2人(岸田氏と石破氏)があまりにもトホホだったので結果オーライである。ちなみに彼は僕と同じ法政大学卒とのことで、なんだかちょっと嬉しかったりする。後にも先にも法大卒の総理なんてもう出ないんじゃないか。

どうせ来年までのつなぎ政権なんだろうけど、失うものがなにもない強みを活かし、規制緩和や行政のIT化(デジタル化)をがんがん進めてほしい。

安倍政権の総括

8年近くの長期政権となった安倍政権。全体的に見ればよくやったと言っていいと思う。点数で言えば65点~70点ぐらいか。まぁ合格点だ。そもそも毎年のように総理が変わっていた異常な状況に終止符を打っただけでも評価に値する。もっとも、経済・内政と外交・安保では評価がかなり変わってくる。

経済・内政は50点

安倍政権といえばアベノミクス。これをどう評価するかはかなり意見が別れるが、僕の評価はかなり辛目で50点。異次元金融緩和で円安誘導し景気を好転させたところまでは良かった。しかし、ズルズルとその政策を続けてしまい、いたずらに日銀のバランスシートを拡大させてしまった。その結果、金利を上げられなくなった民間銀行は危機的な状況に。おそらく今後数年で複数の地方銀行が他行との合併もできずに破綻することになるのではないか。

また、財政健全化に至っては目もあてられない。おそらく、財政を健全化する最後のチャンスであったにもかかわらず、プライマリーバランスすら達成できずに財政を破壊したと言ってもいい。2度の消費増税も焼け石に水で問題を先送りすることにしかならなかった。

懸案の社会保障改革に至っては、老人票を意識するあまり先送りに先送りを重ね、結局何も実現しなかった。

これらは野党の責任も大きい。モリカケ桜のしょぼいネタ(諸外国では問題にすらなりえない)をひたすら炎上させ政局化することに終始しマスコミとともに政権の足を引っ張り続けたからだ。本来なら野党が追求すべきは財政・金融政策だったはずだ。それをしないということは、仮に野党が政権を取ったとしても財政が健全化することは絶対にないということだ。

新型コロナでは、初期対応こそ評価できるものの、その後、8割おじさんに掻き回されたり、諸外国の事例との整合性を考慮しすぎたために軸が定まらず、場当たり的な対応となってしまった。コロナはもらい事故でもあるが、危機管理能力のなさを露呈させた政権を褒めるわけにはいかない。また、給付金を始めとした補正予算の大盤振る舞いは、すでに悲惨だった財政をさらに回復不可能な水準にまで悪化させてしまった。

外交・安保は80点

これは集団的自衛権の合憲化に尽きる。これでようやく安全保障面で諸外国と対等に議論ができるようになったわけで、安倍政権の成し遂げた最大の仕事だった。ようやく戦後が終わった。

安倍氏は日米関係の重要性もよく理解していた。あのトランプと良好な関係を築くなど常人にできることではない。まさにスーパーサラリーマンの面目躍如といったところだ。

日韓関係での「慰安婦合意」は地味に大きな成果だった。韓国の難癖&ちゃぶ台返しは大きな頭痛の種だったが、これからは「合意を守れ!」と言い続けていればばよく、外交リソースを節約できるようになった。世論が嫌韓に傾いたのも大きく、これからは制裁のオプションすら取れるだろう。

一方、日中関係では軸が定まらずふらふらしていたように思う。米中冷戦という中国の事情による演出された日中友好ムードにただ乗っかるだけで、言うべきことすら言えなかった。党内の媚中派に配慮していたのかもしれないが、もう少し毅然とした態度を見せて欲しかった。

北方領土交渉は決裂に終わった。マスコミはこぞって「2島返還は当然で、他に何が取れるか」といった取らぬ狸の皮算用をしていた。ロシアにはそれが、日本政府がリークしたかのように映ったのではないか。

総評

ここまでつらつらと書いてきたが、要は、経済・内政は及第点、外交・安保は高得点だったということだ。比較的よくやったとは言えるのではないか。

最後に、歴代最長の政権を実現したことに敬意を表したい。日本の総理大臣は野党やマスコミにいじめ抜かれるような職業だが、難しい時期によくここまで持ちこたえたと思う。与野党の人材を見渡しても、他の政治家がこれほどの長期政権を維持できたとは到底思えない。その意味でも、よくやったと言えるだろう。

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